Arubaスイッチ スタック構成

今回はArubaのスイッチでスタック構成の設定です。
スタックとは複数のスイッチングハブを仮想的に1つのスイッチングハブとして扱うしくみです。

同じメーカーでも機種やOSにより設定方法が異なるので、設定する機種とOSを確認しましょう。

VSF(Virtual Switching Framework)という複数のArubaスイッチを論理的に1台のスイッチとして動作させるスタック機能があり、
その機能を備えたAruba CX 6300Mでスタック設定を行います。

VSF Memberの役割

Conductor
 VSFスタック内で1台選出されるスタック全体を管理および制御する物理スイッチです。
 選出されたスイッチでスイッチの機能が実行され、Member ID は必ず 1 になります。
 Standby を設定しておくことで Conductor 障害時に備えることができます。
 OSのバージョンによりMasterとなります。

・Standby
 VSFスタック内で1台選出され、Conductorのバックアップとして動作します。
 Conductorの故障時や管理者の操作によりConductorのフェールオーバーが発生した場合にスタック管理を引き継ぎます。
 デフォルトでは設定されていませんが、障害時に備えるため設定することを推奨します。

Member
 ConductorでもStandbyでもないスイッチは全てMemberとなります。
 VSFスタック内の増設ポートの一部として動作します。

スイッチのMember内でLink1に51番ポート、Link2に52番ポートをVSF LINKに設定します。
vsf member 1
link 1 1/1/51
link 2 1/1/52
vsf member 2
link 1 2/1/51
link 2 2/1/52
vsf member 3
link 1 3/1/51
link 2 3/1/52

自動でmember 1がConductorとなりますので、member 2をStandbyとして設定します。
これによりmember 2がStandby、member 3がMemberとなります。
vsf secondary-member 2

次回は設定の確認となります。